2025 0419 10周年 記念講演会「田辺の石ころばなし」
2025 0419 田辺ジオパーク研究会・10周年記念講演会。2015年発足時よりお世話になっている中屋志津男先生にご講演をいただきました。まず、田ジ研会長より現状の解説(おもしろ田辺等成果物、年、4-5回の巡検と自主研修、不定期ジオ塾、2021年より田辺市自然専門委員会活動等)をいただきました。「石ころばなし」というお題ですが、内容は一般の人には少し難解だったかもしれませんが、ほとんどが「紀の国 石ころ散歩」新訂版よりの抜粋です。イントロ内容としては、紀伊半島の地質学研究は戦争を挟んで1930年頃から行われたこととべースは有力な鉱山(紀州鉱山、妙法鉱山、白浜鉱山等)が存在したこと、1960年より四万十帯研究グループにより2012年に地質図が完成した事、本題では地形の特徴、整合・不整合の重要性、プレート応力による南北の山脈と東西の山脈および笠塔山のような屈曲構造が形成される。尾根形成はテクトニクスによる山脈と谷が風化してできるものがある、海岸段丘を観察することにより隆起帯と沈降域、田辺湾は沈降域になる。海底での特徴は南海付加体、熊野海盆、室戸海盆ができつつあり、南海トラフ地震そのものは外縁隆起帯付近での逆断層(スラスト)部分でのズレによる地震である。沈降域では津波は沈降した上を伝播するので、災害が予想より大きくなる可能性がある。
四万十付加体の全体的な層序、特に副が構造で形成されておりスラスト褶曲構造が顕著である。以前は化石による時代判定でしたが、現在は放散虫化石による、判定が多い。美山付加コンプレックス・龍神付加コンプレックス等は存在する海洋性岩石(チャート等)により判定されることが多い(白亜紀等の時代考証)。音無川付加シークエンスには最下部に瓜谷層(うりだに)という泥岩互層があり、南高梅の栽培に適している地層が有名である。古谷(ふるだに)石も有名であり、これは石灰岩由来である。羽六層下部には等量タービダイトがあり、果無山脈で散見されるタービダイト地層です。牟婁層群(付加シークエンス)の特徴として「オーソコーツァイト」を含む礫岩層が見受けられる。
ETC 残念ながら全て網羅はできませんでした。地球は生きているという感じを改めて感じさせていただきました。
以下 参考に:
三越の観測井戸は:
https://gbank.gsj.jp/wellweb/GSJ/kiiyochi/PDF/N05.pdf
オーソコーツァイトは大陸からの手紙
https://www.gsj.jp/data/chishitsunews/05_10_04.pdf



四万十付加体の全体的な層序、特に副が構造で形成されておりスラスト褶曲構造が顕著である。以前は化石による時代判定でしたが、現在は放散虫化石による、判定が多い。美山付加コンプレックス・龍神付加コンプレックス等は存在する海洋性岩石(チャート等)により判定されることが多い(白亜紀等の時代考証)。音無川付加シークエンスには最下部に瓜谷層(うりだに)という泥岩互層があり、南高梅の栽培に適している地層が有名である。古谷(ふるだに)石も有名であり、これは石灰岩由来である。羽六層下部には等量タービダイトがあり、果無山脈で散見されるタービダイト地層です。牟婁層群(付加シークエンス)の特徴として「オーソコーツァイト」を含む礫岩層が見受けられる。
ETC 残念ながら全て網羅はできませんでした。地球は生きているという感じを改めて感じさせていただきました。
以下 参考に:
三越の観測井戸は:
https://gbank.gsj.jp/wellweb/GSJ/kiiyochi/PDF/N05.pdf
オーソコーツァイトは大陸からの手紙
https://www.gsj.jp/data/chishitsunews/05_10_04.pdf


